施工・導入事例
省エネ・エネマネ事業
富山県砺波市
特別養護老人ホーム 砺波ふれあいの杜 様
介護施設
施工:2025年
ご要望
竣工から21年が経過し、冷温水熱源設備の経年及び単独設置であることに起因した重大故障の発生が懸念されていました。
全館の空調が長期間停止となり施設運営に重大な影響が出る前に設備更新を検討する必要性を認識されていました。
この間の電気料金・ガス料金の大幅な値上げも施設運営に大きな負担となり、省コスト対策の必要性も高まっていた。
併せて補助金の活用等による空調設備更新コストの圧縮も施設の運営上の必須課題に挙げられていました。
SAPLAのご提案内容
ご提案① 既存のシステム(配管・室内機)を再利用し、冷温水熱源設備を同能力の機種へ更新する
ご提案② 既存のシステムを再利用し、冷温水熱源設備を電気式チラーに更新する
ご提案③ 既存のシステムを再利用し、冷温水熱源設備を電気、ガス併用ハイブリッド型に更新する
ご提案④ 個別エアコンを採用し、配管・室内機もすべて更新する
補助金の活用については、過去の補助事業として採択された実績を基に各提案の採択の見込み、補助金を活用した場合の更新コスト、ランニングコスト、故障リスク及び保守対応を提案書にまとめ、ご検討いただきました。
ご検討いただいた結果、最も投資回収年数が短く、故障時の安心感がある電気チラーとGHPチラーを組み合わせたハイブリッド型熱源設備への更新案をご採用いただきました。

【ハイブリッド型冷温水熱源設備】
◆省コスト
電力デマンドと送水温度をエネマネで自動制御し、電気の基本料金の上昇を抑えながら、電気チラーの優れた省エネ性能を最大限活用し、GHPチラーは高負荷時の稼働に制限することで、最大限の省コストを実現出来ました。
◆故障時の安心感
冷温水熱源設備を複数台設置とすることで、全館の空調が停止するリスクを最大限低下させることが出来ました。また冷却塔を必要としない熱源機であるため水道代削減のほか、冷却水の水質維持管理が不要となりレジオネラ菌の発生の心配もなくなりました。
◆冷暖切替
更新前の冷暖房の切替作業は、弊社の資格保有者による作業が必須でしたが、今回の改修でナースステーションに設置したタッチパネルで施設スタッフで冷暖切替が可能となり、急な気温変化にも臨機応変に対応出来るようになりました。

【ナースステーション設置 タッチパネル】
◆エネマネ
エネマネ設備、台数制御設備、インバータ設備では、導入費用の50%を補助金が活用できたことで、更新コストを大幅に圧縮出来ました。更新後の最初の夏、電気チラーを採用したにも関わらず、電力デマンド上昇を抑制、購入電力量も更新前より僅かながらでも削減、ガス消費量は大幅に削減することができたことで、エネマネによる省コスト効果をお客さまにも実感していただくことが出来ました。
エネマネの見える化機能による定期報告書の提出や遠隔監視機能など、長期間安心して空調利用できる機能も追加されています。

【遠隔監視画面】
◆リース
本件は、リース会社と共同で補助金申請を行いました。ランニングコストの削減効果が高く、リース月額料金より削減金額の方が上回る月もあり、「もっと早くにやっておけばよかった」とのお言葉を施設長よりいただいております。
【導入設備】
◆省エネルギー投資促進支援事業費補助金
電気ヒートポンプチラー 180kW×1 台
ガスヒートポンプチラー 71kW×4 台
パッケージエアコン 11.2kW×1 台
